学生諸君へ
学生へ

 わたしはシャガール(Marc Chagall)の絵が大好きである。信州の白馬村にあるシャガール館には何回行ったか思い出せないくらい通った。某画廊に一点、彼の絵(リトグラフ)が売り出されている。一定期間断食すれば購入出来る値段がついている。しかし、なかなかお金がたまらないから、未だ購入出来ない。密かにねらっている。売れちゃうと困るから、某画廊の詳細は話さない。夢みたいなことで、恐らく入手することは不可能だろうが、そんな夢があってもいいだろう。
 シャガールの絵を見ていると、不思議なことに、シュペルヴィエル(JulesSupervielle)を思い出す。詩人であり、小説も書いている。あまり日本では知られていないから、諸君も、初めて聞く名前だろうか。人間がこの世から消えてしまったら、シャボテンはもとの姿に戻るだろう、とか言った詩は忘れられない。『重力』という詩集が素晴らしい詩集である。その彼の短編集『海の上の少女』が、新訳でみすず書房から上梓されている。堀口大學、中村眞一郎、飯島耕一、嶋岡晨、安藤元雄、渋澤龍彦などの翻訳した彼の作品群がある。どれも古本屋さんで探すしか方法がないが、みすずのものは今年の5月に売り出されたばかりだから、入手できるだろう。2400円だ。図書館に買わせて、読むという方法があるようだが、とにかく一読をすすめる本である。

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